LGBTの歴史に関する年表で今までのLGBTに対する世界の流れを確認してみよう

1880年代

1885年

【イギリス】
・オスカー・ワイルドが同性愛の「罪」で投獄
(英では当時ソドミーほうがあり同性愛は有罪)

1990年代

1931年

【ドイツ】
・世界初の男性から女性への性転換手術

1945年

【ドイツ】
・第二次世界大戦終了。戦時中。ナチス・ドイツは同性愛者を強制収容所に送り、数万〜数十万人の同性愛者が虐殺される。

1951年

【日本】
・日本医科大学で日本初の男性から女性への性転換手術

1969年

【アメリカ】
・ニューヨークにてLGBTによる初めての暴動「ストーンウォールの反乱」
翌年に初のパレード

1970年

【日本】
・性転換手術をおこなった医師が優生保護法違反に問われた「ブルーボーイ事件」、東京最高裁で有罪確定

1971年

【日本】
・初めてのゲイ向けの商業誌「薔薇族」創刊

1977年

【アメリカ】
・ハーヴェイ・ミルクが同性愛者初のサンフランシスコ市議会議員に当選
翌年暗殺される

1981年

【アメリカ】
・初のエイズ患者が確認される。当初は「ゲイのがん」と言われる

1986年

【日本】
・「エイズ・パニック」が起こる

1989年

【日本】
・エイズ予防法施行

【デンマーク】
・世界で初めての登録パートナーシップ法が成立

1990年

【世界】
・世界保健機構(WHO)・同性愛を治療の対象から除外。これを記念して5月17日は「IDAHOT:国際反ホモフォビア・トランスフォビアの日」に

1991年

【日本】
・早稲田大学の学生サークル「GLOW」設立

【アメリカ】
・フレディ・マーキュリーがエイズにより死去

1992年

【日本】
・第1回「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」
・別冊宝島「ゲイの贈り物」刊行

1994年

【日本】
・「東京レズビアン・ゲイ パレード」開催
・第10回「国際エイズ会議」が横浜で開催

1997年

【日本】
・東京都府中青年の家事件、高裁判決「無関心であったり知識がないということは公権力の行使に当たるものとして許されない」
・日本精神神経学会 性同一性障害の診断と治療のガイドラインを策定

1998年

【日本】
・埼玉医科大学でガイドラインに基づく女性から男性への性別適合手術が行われる
(男性から女性への手術は翌年)

2000年代

2000年

【日本】
新木場事件(ゲイを狙った殺人事件)

2001年

【日本】
・ドラマ「金八先生」にて上戸彩が性同一性障害の生徒を演じる

【オランダ】
・世界で初めて同性婚を合法化

2002年

【アメリカ】
・HRCがLGBTが働きやすい職場として企業を採点する「企業平等度指数」を発表

2003年

【日本】
・「性同一性障害の性別の取り扱いの特例に関する法律」成立
・上川あやが世田谷区議会議員選挙で性同一性障害であることを公表のうえ立候補し、当選

2004年

【日本】
・宮崎県都城市が全国で初めて同性愛者の人権を明記した条例を施行

2007年

【世界】
・国連・人権理事会において、性的指向並びに性自認に基づいた国際人権法を適用するための「ジョグジャカルタ原則を承認」

2008年

【世界】
・国連・総会に「人権と性的指向と性自認に関する声明」が提出され、日本も賛同
・国連自由権規約委員会から、性的指向と性自認に基づく差別を撤廃するための措置を講じるよう、勧告を受ける

【日本】
・NHKがLGBT特設サイト「虹色」を開設

2010年

【日本】
・性同一性障害の児童、生徒への配慮を求める通達が文科省から発せられる

【アメリカ】
・軍隊での同性愛者を公表を禁じたDADT(Don’t Ask, Don’t Tell)法の撤廃

2011年

【世界】
・国連・人権理事会でLGBTの権利に関する初の決議(日本も賛成)

【日本】
・「LGBT成人式」初開催

2012年

【日本】
・「自殺総合対策大綱」に性的マイノリティがハイリスク層であることが明記される
・電通総研「LGBT調査」が実施され、人口の5.2%というデータが発表される
・企業人事向けのイベント「work with Pride」初開催
・東日本大震災復興事業として始まった24時間電話相談「よりそいホットライン」にてLGBT専用回線

2013年

【日本】
・夫が性同一性障害の場合に、第三者からの精子提供で生まれた子を摘出子として認定する最高裁判決
・大阪市淀川区が地方自治体として初めて「LGBT支援宣言」、翌年から「LGBT支援事業」
・「東洋経済CSR調査」にてLGBT施策に取り組む企業の一覧が発表される
・東京ディズニーリゾートでの同性結婚式がメディアで大きく報道される

【イギリス・フランス】
・同性婚が可能に

【アメリカ】
・最高裁が連邦レベルで同性婚を禁止した法律の一部に違憲判決

【ロシア】
・同性愛宣伝禁止法成立、翌年のソチ五輪のボイコット騒動につながる

【世界】
・国連・LGBTの権利に関する初の閣僚級会合(日本も参加)

2014年

【日本】
・男女雇用機会均等法のセクハラ指針改正(同性間セクハラが明記される)

【ウガンダ】
・ムセベニ大統領が一部の同性愛行為に終身刑を科す

【世界】
・国際オリンピック委員会が、オリンピック憲章の差別禁止規定に「性的指向」を明記

2015年

【日本】
・東京都渋谷区「渋谷区パートナーシップ証明書」の交付を開始
・世田谷区「パートナーシップ宣誓書」受付開始
・「日経ビジネス」「AERA」でLGBT特集
・文科省「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」通知(性的マイノリティも明記される)
・同性婚人権救済弁護団(LGBT支援法律家ネットワーク有志)が、同性婚ができないことは人権侵害であるとして、日弁連に人権救済申立

【アメリカ】
・全米で同性婚が可能となる最高裁判決

2016年

【日本】
・「LGBT」が高校の教科書に掲載
・文部省がLGBT児童生徒への配慮を求めた初の「教職員向けパンフレット」を公開

【アメリカ】
・全50州で同性カップルが養子を迎えることが可能に
・オーランドのLGBTナイトラウンジ”PULSE”にて銃乱射事件

【イタリア】
・同性カップルに結婚に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」の合法化法が下院で可決

2017年

【日本】
・性別適合手術が保健適用に
・大阪市内に住むゲイカップルに全国初の同性カップルが養育里親に認定

【台湾】
・台湾がアジア初の「同性婚承認」へ

2018年

【日本】
・「広辞苑」が10年ぶりに改訂(第7版)、「LGBT」が新たに追加された
・国立市、全国で初めて「アウティング禁止」が盛り込まれた条例が施行
・性別適合手術に対する公的医療保険の適用開始

2019年

【日本】
・取材をするメディアと取材を受けるLGBTの当事者に向けた「LGBT報道ガイドライン」策定

【キューバ】
・キューバで憲法改正によって同性婚が実現

【アイルランド】
北アイルランドで同性婚が認められる

【世界】
・国際人権NGO「Human Rights Watch」が性同一性障害特例法に関する報告書を発表
・ILGA(国際ゲイ&レズビアン協会)が世界のLGBTを取り巻く現状に関する報告書を発表

【エクアドル】
・憲法裁判所が同性同士の結婚を合憲と認める判決

【イギリス】
・ロンドンのバスで女性の同性カップルが激しい暴行を受ける事件

【台湾】
・台湾で同性カップルの結婚登録がスタート

【ブルネイ】
・同性愛行為や不倫に対し、石打ちによる死刑などを科す厳格な法律が施行。

2020年

【日本】
・東京都がLINEでLGBTに関する相談ができる窓口を開始

【シンガポール】
・同性愛行為を犯罪とする法律を撤回すべきという訴えを裁判所が棄却

【モロッコ】
・ホモフォビアのインスタグラマーが、“アウティングする方法”を63万人のフォロワーに発信する事件

【韓国】
・ソウルの「ゲイクラブ」でクラスター発生と報道、アウティングや同性愛嫌悪による人権侵害に批判

【コスタリカ】
・同性カップルの結婚が可能に

【アメリカ】
・ニューヨークなど全米で、黒人トランスジェンダーへの暴力に抗議して公正な扱いを求める「Black Trans Lives Matter」集会が開催
・アメリカ連邦最高裁は、性的少数者に対する職業差別を認めないとする初判断を示した

【タイ】
・政府が、同性カップルに結婚とほぼ同等の権利を認める「市民パートナーシップ法案」が承認されたと発表

【ベルギー】
・新政府が樹立。欧州初のトランスジェンダーの大臣が就任

【世界】
・ディズニーピクサーが史上初、ゲイを主人公にした短編アニメ『Out』を制作
・ベルリン国際映画祭が「男優賞」と「女優賞」を取りやめ、ジェンダーニュートラルの考えに基づき次回から「主演俳優賞」と「助演俳優賞」を新設すると発表
・EUがLGBTの権利保障のための初の指針を発表。ヘイトスピーチの撲滅や、同性婚の家族などの権利保障を加盟国に求める

2021年

【アメリカ】
・米国務省が初めて性別欄に「X」と記載したパスポートを発給
・AppleがLGBTQセンターの設立に1億円超と「iPad」などを寄付

【スイス】
・同性婚が正式に承認された

【台湾】
・台北の裁判所が、性別適合手術なしで性別変更を認める判決を下した

【中国】
・SNSでLGBTQ団体のアカウントが閉鎖された件に政府が関与していた

【スペイン】
・14歳以上のトランス児童が診断書や医療行為なしでも性別変更できる法案を提出

【世界】
・IOCがLGBTQ差別禁止を訴える声明を発表

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