自分と相手を守るために「HIV」と「エイズ」をきちんと理解しよう

世界では
1日に約1500人の若者が
HIVに感染しています。

HIV感染症/エイズはまだ終わっていません。だからこそ、一人一人が、それぞれの立場から『予防』『治療』『支援』『理解』という具体的行動を取ることが求められます。

知っていますか?HIVとエイズは違います。

HIVって何?

HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」のことです。感染すると、免疫の仕組みの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)が破壊され、からだを病気から守っている免疫力がていかします。

※英語の「Human Immunodeficiency Virus」の頭文字をとったもの。

エイズって何?

エイズ(AIDS)とは、「後天性免疫不全症候群」のことで、HIVの感染が原因でおこる病気です。

Acquired(アクワイアド)・・・後天性
Immuno(イミュノ)・・・不全
Deficiency(デフィシェンシー)・・・免疫
Syndrome(シンドローム)・・・症候群

HIV感染からエイズ発症まで

  • HIVに感染しても、すぐにエイズを発症するわけではありません。
  • 自覚症状のないまま、体内でウイルスが増殖し、数年が経過します(無症状期)。
  • 体内の免疫細胞が破壊され続け、本来なら自分の力で抑えることのできる病気を発症するようになります。

HIVの感染経路

HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活の中で感染することはまずありえません。HIVは主に3つの経路で感染します。

感染経路①性行為感染

  • HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれます。
  • 性行為中に性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。

感染経路②血液感染

  • HIVが存在する血液の輸血や、依存性薬物(覚醒剤など)の使用における注射器具の共有などが原因で感染します。
  • 日本国内で献血された血液は厳重に検査されているため、感染の可能性は極めて低くなっていますが100%ではありません。

感染経路③母子感染

  • 母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産、授乳時に赤ちゃんに感染することがあります。
  • 現在の日本では、あらかじめ母親に対するHIV感染症治療薬、帝王切開、人工栄養などで、赤ちゃんへの感染を約0.4%以下まで抑えることができています。

HIV感染を予防する方法はあります

HIV感染の最も多い感染経路は性行為です。性行為をする前にコンドームを用意し、正しい使い方を知っておくことが大切です。

必ずコンドームを使用しましょう

コンドームを使用しない性行為は、望まない妊娠の可能性だけではなく、お互いがHIVを含む性感染症をもつ可能性を高めます。

お互いが安心して気持ちの良い性行為をするためにも、必ずコンドームを使用し、使用してもらうようにしましょう。

コンドームを付ける前に

Point1 自分のサイズに合ったものを選びましょう。

ラテックス(ゴム)アレルギーの方は、ポリウレタン製など別の素材のものを使用してください

Point2 使用期限を守りましょう。

必ずパッケージ裏面などに記載してある使用期限を確認してください。

Point3 手ゆびは清潔に保ち、爪は短く切っておきましょう。

使用する前に爪を切り、やすりがけしておくと清潔に保ちやすいです。

HIVに感染する時としない時

感染が成立するためには、HIVを含んだ体液(血液・精液・膣分泌液・母乳)が相手の血流に入ることが必要です。これらの体液が怪我の部位に触れると感染の可能性は高くなりますが、怪我をしていない正常な皮膚に触れても感染することはありません。

粘膜は容易に傷つきやすいため、これらの体液に触れると感染の危険が高くなります。

粘膜はどの部分?

鼻腔、喉や気管などの呼吸器、そして口腔、食道、胃、腸にわたる消化管の内側に張り巡らされているます。

唾液、便、涙、汗、尿にはHIVはほとんどもしくは全く含まれません。

HIVに感染しているかどうか知るためには

HIV感染には特徴的な症状はありません。感染を確認するにはHIV検査を受ける以外の方法はありません。

HIV検査とは?

HIV検査とは、エイズが発症する原因ウイルスであるHIVに感染しているかどうかを調べる検査のことです。血液の中にHIVに対する抗体があるかどうか調べる「抗体検査」が一般的です。

HIV検査の流れ

「スクリーニング検査」と「確認検査」の二段階で行われます。

【スクリーニング検査】・・・HIVに感染している可能性があるかないかをふるいにわける検査のこと
【確認検査】・・・スクリーニング検査で陽性となった時、その結果が本当にHIVによるものかを確認するための検査のこと

いつHIV検査を受ければいいの?

HIV感染初期には、感染していても検査結果に現れない時期があります。感染の有無をはっきりと知るためには、感染の可能性があった機会から3ヶ月以上経過した後に、受験する必要があります。感染の可能性が合った機会から3ヶ月以内でも検査・相談を受けることはできますが、その結果は1つの目安に過ぎません。

HIV検査が受けられる場所ってどこ?

保健所は特設検査相談施設では、無料・匿名で検査を受けることができます。自分の住居地以外の保健所でも受けることは可能です。医療機関でも希望すれば、有料ですが受けることもできます。

http://lgbts.okinawa/hivmap/

保健所でのHIV検査

保健所等での検査には、【通常検査】と【即日検査】があります。

【通常検査】・・・結果を知るまでに1〜2週間かかります。
【即日検査】・・・その日のうちに結果がわかります。

HIV検査の内容

HIV検査は、少量の血液(約5ml)を摂って、HIVの抗体の有無を調べます。採血のみの検査です。
※HIV感染は献血結果では知らされることはありません。検査目的の採血は、絶対にやめましょう

受けようと思った時が、受けどきです!

不安に思ったら、いつでも検査を受けてみてください。HIV感染は検査を受けないと見つけることはできません。また、検査の前には必ず説明があり、その場でも相談できます。HIV感染症・エイズの正しい知識や感染の早期発見、予防についての情報を知ることができます。

エイズ予防財団

【電話相談窓口】0120-177-812
【携帯電話からは】03-5259-1815

受付:月〜金/10:00〜13:00・14:00〜17:00
※年末年始、祝日を除く

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