性同一性障害ftmにおける乳腺摘出手術(胸オペ)の術式について

ftmが胸を切除し、胸の膨らみの原因である乳腺を摘出することで男性のような平らな胸にするのが乳房切除術です。

乳房縮小の術式にはいくつか方法がありますが、基本的には脂肪乳腺皮膚を除去していくことになります。現在の胸のサイズとご希望のサイズ、傷の程度と皮膚のたるみなどを考慮し医師が判断します。

乳腺摘出手術の術式

乳腺摘出手術は、大きく分けるとU字切開手術、O字切開手術、I字切開手術、逆T字切開手術の4種類があります。種類別に解説していきたいと思います。

U字切開

まず、脇の部位に5ミリほどの切開を行い、その部位から細い管を挿入して脂肪吸引します。
次に乳輪下半分を切開してその部位から乳腺を除去します。

A〜Cカップの人に用いられる術式です。

逆T字切開

Dカップ以上の胸が大きかったり、垂れ下がっている方は、乳腺の廻りに皮下脂肪が多い場合や年齢、皮膚の状態等により、手術後に段差が残る可能性があります。またある程度の傷跡が残ってしまいます。

なかには「胸が大きいからI字またはT字型が通例だけど、大きな傷を残したくないので担当医師と相談して、複数回に分けてやった」という方もいました。

I字切開

乳房を切除し、あとから乳首を移植する方法。乳輪の下部分を横一直線に切開します。胸が大きかったり、垂れ下がっている方向け。バストの下垂が強く、皮膚の弾力性がない場合に用いられます。

O字切開

乳輪と乳首の間をドーナツ状に丸く切開する方法。少し胸が大きい方向け。乳房のサイズがそれほど大きくもなく、しかしながら、U字切開での手術では、術後胸部に若干皮膚のたるみが生じる可能性がある場合に、乳輪のラインに沿ってO字型に切開し、そこから乳腺組織を摘出します。

手術後はドレーンを留置する

乳腺を切除した部分が空洞になるため、そのスペースに血液や浸出液が溜まらないようにし、綺麗に癒着してスペースがくっついて治るようにするため、サクションドレーン(持続吸引ドレーン)を数日間留置する必要があります。

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