性同一性障害ftmを題材にした日本・海外のドラマや映画5選

LGBTや性同一性障害を題材にした映画やドラマは沢山ありますが、なぜかftmがメインのものはとても少なく探すのも困難となります。

よく親にカミングアウトする時などに、一緒に観る方もいますがmtfを題材にしたものよりもftmを題材にしたものを観る方が実際に当事者に重ね合わせることができるので、より深い理解を得られる可能性が高いと言えます。

そこで今回はftmを題材にした僕のとっておきの5選を紹介します。

『3年B組 金八先生 第6シリーズ』


ーTBSチャンネル

1979年より32年間断続的に放送された学園ドラマ。上戸彩さんの熱演が印象的だった第6シリーズでは、トランスジェンダーの一つである「性同一性障害」に悩む女子中学生の等身大の姿が描かれています。

3年B組に転校生としてやってきた、性同一性障害の鶴本直。彼女は女の子として生まれながらも、心は男の子だったのです。様々な問題や葛藤を抱えながら、学校生活を送る直の中学卒業までが描かれています。

【FTM】なんて知らない中学生の頃

平成生まれのあるあるは《金八先生の上戸彩を見て…》ってエピソードでしょうか?😎

あれは、暗闇の中に、ほんの微かな光を見た気がしました。
こんな人も世の中にいるのかと。

このツイートを見るどこかの誰かの、そんな一筋の光になりたい。#FTM #自分は何者pic.twitter.com/v83NNNrc7M

— やまし🏳️‍🌈FTMさんを応援! (@yamashi457) January 14, 2021

『ラスト・フレンズ』

DV、セックス恐怖症、性同一性障害など様々な角度から、現代の若者の問題を捉えたドラマです。主人公の美知留と、シェアハウスで出会ったメンバーが、それぞれに悩みを抱えながらも前向きに生きて行こうとする物語。

男勝りな岸本瑠可は、主人公・美知留の中学・高校時代の同級生で、性同一性障害であることと美知留への愛情を隠しながら、同じシェアハウスに暮らします。普段は全日本選手権で優勝することを目指して、日々練習に励むモトクロスの選手の顔を持つ瑠可が、我を忘れるほど一途に美知留に思う姿が印象的です。

この作品は、僕の思春期真っ只中に放送されており、とても印象がの強い物語でした。この作品で「自分が何者なのか」をいう大きな疑問が解けたと言っても過言ではないでしょう。
かなとぅー
かなとぅー

FTMという単語を知ったのは高3の時ですが、違和感は小さい時からあって、小学校はなんとか過ごして、中学校からは地獄の日々でしたね(スカートや体育)
けど、ラストフレンズというドラマで、自分だけじゃないってことがわかって安心したのを覚えてます。 #peing #質問箱 https://t.co/MtxASNP06Y

— 優@ウチナーゴリラ (@oyumaru314) July 17, 2018

片想い

WOWOWが東野圭吾作品を手掛けるのは「宿命」「幻夜」「分身」「変身」「カッコウの卵は誰のもの」に次いで6作目だが、本作は映像化を切望された東野作品の中でも最大の問題作。

事件、謎解き、絡み合う人間ドラマ…東野ミステリーの真骨頂ともいうべき予測不可能で緻密な展開に加え、性同一性障害の主人公・美月と、事件をきっかけに再びフォーメーションを組む元アメリカンフットボール部の同窓生たち。30代半ばを過ぎ、“恋愛”“結婚”“仕事”…何かにつまずき、行き詰まり、誰もが「自分らしく生きたい」と願う彼らの青春群像劇でもある。

さらに、性の多様性が叫ばれる今、“ジェンダー”を題材にしたミステリーに真正面から挑むのは、今作がWOWOW初主演となる中谷美紀。これまで数々の難しい役柄を演じてきた彼女が、新境地を開拓する。共演には、桐谷健太、国仲涼子、大谷亮平、鈴木浩介ら豪華俳優陣が集結した。

「片思い」 東野圭吾

性同一性障害に苦しむ友人によって、主人公が次第に友人の悩みから社会問題へと足を踏み入れていく物語。

LGBTがしばしば話題に取り上げられる今日ではさほど珍しくないテーマであるが、この作品が書かれたのは15年前。

東野圭吾の凄さを改めて知れる作品でした。

— リーダー@読書垢 (@cherry0621snow) February 9, 2019

アバウト・レイ 16歳の決断

この映画は女性として生をうけ、「ラモーナ」と名付けられて育てられたものの、16歳にして性別移行に踏み切り、少年レイとして生きてゆくことを決意する若い青年のお話です。レイは性別移行の過程で母のマギー、祖母のドリー、その同性パートナーであるフランシスや父であるクレイグとの関係を見直してゆくことになります。トランスジェンダーの悩みや葛藤のみならず、「家族の絆」についても考えさせられるものとなっています。

昨日見た『アバウト・レイ』がとても響く映画でした。
受け入れること、自分であること、受け入れてもらえること。
どれ他も大切で、どれも簡単じゃない。

— 松井玲奈 (@renampme) July 20, 2018

『ボーイズ・ドント・クライ』

1993年に実際に起きた事件を基にしたヒューマンドラマ。20歳のブランドン(ヒラリー・スワンク)は、刑務所帰りのジョン(ピーター・サースガード)とトム(ブレンダン・セクストン3世)に出会い、仲間として受け入れられる。そしてジョンの愛人の娘であるラナ(クロエ・セヴィニー)と出会い恋に落ちるが、ある事件がきっかけで、ブランドンが身体的には女性であるということが発覚し、悲劇が起こる。今作でヒラリー・スワンクは数ある映画賞を総なめにし、アカデミー主演女優賞も獲得。

とても差別的な映画で当事者にとってはとても心が痛くなる場面がいくつもあるので閲覧注意です。

http://kanatomoyose.com/movie-boysdontcry/

ftm当事者である僕が観て、一番胸糞悪く二度と観たくないと思う作品ですが、一番“現実的”なものだと思います。
いつ誰の身にこんなことが起こってもおかしくないなと考えさせられる物語です。
こんなものが事実を基にした作品だなんて信じたくもありませんが、これが「事実」です。
涙なしでは観れませんが、絶対に観てほしい作品です。
かなとぅー
かなとぅー

トランス男性が「女性に過ぎないのだから」とフェミニズムの一部に囲われる現象も、MeTooの範疇に組み込まれる存在として想定されているからなんだよなぁ。
『ボーイズ・ドント・クライ』のような事件は確かにあり得る、小説『ハーフムーン街の殺人』や映画『トムボーイ』でのトランス男性(、それに https://t.co/H7z0j28Ocf

— あきら『トランス男性による トランスジェンダー男性学』 (@ichbleibemitdir) October 13, 2021

ftmよりmtfを題材にしているものが多い

芸能人にははるな愛さんやカルーセル麻紀さんなどニューハーフmtfは多いのに、ftmはほぼ見かけません。映画やドラマも同様です。それがなぜなのかは独断と偏見でしかありませんが、ニューハーフや「ネタ」として「笑い」として受けれられている文化がありますが、ftm場合は深刻に捉えてしまう傾向にあるかと思います。

これから先も理解が広がっていってほしいと願うばかりです。

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